performance
断熱気密について

北海道で災害時にも安心して暮らせる、
最適な性能と省エネの住まいを。
私たちは「断熱気密・耐震」にはとことん力を入れています。暮らしが今より良くなると考えて建てるマイホーム。家族の健康、そして地震、天災に不安を感じることなく、安心快適にずっと住みたいと誰もが思うはずです。ご家族の命も財産も守ることができる住まい光熱費半分で家計を助ける家を設計いたします。
暖房費用を基準住宅より
4割削減すること
辻木材の基準は
全棟 HEAT20 G2グレード
UA値=0.28以下を保証
暖房費用を4割削減するために必要なのは、住宅の中の熱をいかに逃げづらくすることができるかと、いかに貯めておけるか。また外から入りづらくするかによって決まります。
性能値はHEAT20 G2グレード(UA=0.28以下)。この基準で家づくりをすると、概ね4割の暖房負荷を削減することが出来ます。しかしこの基準に達している住宅会社が少ないのが現状です。
(現在の辻木材の標準仕様は、UA値は平均で0.23から0.25となっております)
| 1・2地域 | 3地域 | 4地域 | 5地域 | 6地域 | 7地域 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 居室連続暖房 | LDK平日連続暖房 他は部分間歇 | 部分間歇暖房 | |||||
| 平成28年基準からの 削減率 | G1 | 約20%削減 | 約30%削減 | 約35%削減 | 約45%削減 | 約40%削減 | |
| G2 | 約35%削減 | 約40%削減 | 約50%削減 | 約60%削減 | 約55%削減 | ||
| G3 | 約55%削減 | 約60%削減 | 約70%削減 | 約80%削減 | 約75%削減 | ||
| 全館連続暖房時の暖房負荷増減率 (対平成28年基準居室のみ暖房) | G1 | 約10%削減 | 約5%増加 | 約35%増加 | 約15%増加 | 約50%増加 | |
| G2 | 約25%削減 | 約20%削減 | 平成28年レベルと概ね同等のエネルギーで全館連続暖房が可能 | ||||
| G3 | 約50%削減 | 約45%削減 | 約40%削減 | 約55%削減 | 約40%削減 | ||
HEAT20設計ガイドブック 正しい住宅断熱化の作法2021
セルロースファイバー+
外貼り断熱材併用工法


一番面積の大きな外壁面は、吹込セルロースファイバー+ネオマフォームの断面構成となっています。道内で普及しているグラスウールも断熱性能的には同じものになりますが、「容積比熱」と言われる断熱材自体の温度の上がりづらさを示す数値がセルロースファイバーの方が約5~7倍高く、熱を貯めておく(一旦温まると冷めづらい)効果が高いものを採用しています。
施工も一般的な大工さんではなく断熱専門の業者さんによる施工となりますので、コストは少し高くなります。ですがグラスウールでは外壁面に取りついている筋交やコンセント、換気の穴の周りをかなり丁寧に施工しないと、100%の品質を維持することはできません。しかし長い間現場を見てきて、100%の施工をしている現場は見たことがありません。それに比べ当社で採用している不織布を用いた吹き込み工法では、しっかりと空気を抜きながら断熱材の密度を高めて施工することができます。
さらに外側に発泡系のネオマフォームを施工したことで、2重の断熱材の構成が実現します。ネオマフォームはその断熱性の高さからいろいろなものに使用されていますが、当社SRにもサンプルが展示してありますので、是非一度断熱材の上に立っていただきたいのです。何秒かすると自分の温度が反射されまるで床暖房の上にいるような感覚になります。ほとんどの方は驚かれます。
外の寒い温度は外に跳ね返し、中の温まった温度は中へ跳ね返す。
これが私たちの外壁における断熱構成の理想です。
(写真ではネオマフォーム30ミリ、外壁耐力面材はダイライトとなっておりますが現在当社の壁仕様は、ネオマフォーム45ミリ、外壁耐力面材はEXハイパーとなっております。断熱仕様も構造耐力も大幅にUPしております)
トリプルサッシ

外壁面にある断熱の弱点はやはり開口部(サッシ)です。断熱材を切り取りガラスやフレームをつけることから、その部分はどうしても熱の出入りが外壁と比べて多くなります。暖房や換気・湿度の調整などにより結露などのリスクを軽減することは可能ですが、それでも現状トリプルガラスを採用することが、多くのお客様にとって緻密なコントロールを行わなくてもメンテナンスフリーを実現する最良な提案ではないかと考えました。
外の気温が直にサッシを伝わってくる伝導の他に、輻射という熱の伝わり方もあります。公共交通機関などで、冬に車内は暖房で暑いのに窓際に行くと冷えを感じるのが輻射の伝わり方です。部屋の中の壁で冷えた面があるとそのように感じてしまうことから、周囲の壁との温度差をなるべく少なくするためにも、ガラス面を二重ではなく三重にすることが、体感温度を上げるポイントとなります。
熱交換型一種換気システム
換気システムは、現在全ての家に取り付けなければいけないものとなっています。しかしこれは1時間に0.5回以上(2時間で1回空気が入れ替わること)の換気装置を取り付ける、というものであればよく、換気量の測定は求められていない現状だと、実際にその換気量がなくても良いことになっています。
ここで問題なのは2つあり
- 1、実際には換気ができていない可能性があるということ
- 2、換気の性能が断熱性能(UA値)に反映されないということです
1に関しては実際に測定すると設計風量を満たしているかどうかわかるのですが、2はいくら換気の性能を上げてもUA値が下がることはなく、UA値だけで判断することはできないということだけは知っておいてほしいことの1つです。UA値が小さく性能的にはよく見えても実際の体感がそれほど暖かくないという場合はこの辺りを注意する必要があります。
換気量もさることながら、冬期間は部屋の中を暖め、外の冷えた空気を2時間に1回交換してしまうことから、実際にはかなりの熱を捨ててしまっているのが現状です。(基準の住宅だと全ての熱の出入りのうち、全てのサッシから出入りする熱が、換気によって捨てられてしまっています)
換気は居住する人に対して新鮮な空気を提供するだけでなく、締め切った部屋などで上がってしまう二酸化炭素などの濃度も薄めてくれる役目があります。そのため換気を止めてしまう行為は熱的には有利になりますが、住む人にとってはNGな行為となります。
熱をなるべく捨てずに換気を行うには熱交換が必要です。当社で採用しているシステムは外が0度、室内が20度のとき、特別にエネルギーを使い、熱を加えるわけでもなく18度程度まで部屋の温度に近づけて換気を行います。これが熱交換型換気システムの最大のメリットです。
また当社で採用している換気システムでは定風量制御という制御もされており、フィルターが使用中の汚れによって多少詰まっていても同じ風量が換気できるようにモーターが回転数を変えて風を送ります、どんな状態でも同じ量の換気をすることはかなり重要な要素です、この制御がない機種だとフィルターが汚れたらその分だけ換気量が減ってしまうので、ギリギリの換気量設定だと必要な換気がされなくなってしまう恐れがあります。
さらにはバイパス機能もついており、北海道の夏など昼間は暑いが夜は涼しい時などは外気の涼しい風を熱交換せずに入れることで冷房の負荷を下げるコントロールもします、非常に優秀な機械ではありますが構造は簡単で、特段入り組んだ構造になっていないのでメンテナンス等は比較的容易だと思われます。
このシステムの機械に出会って以来、他の換気システムにはコストや機能も含めて勝てるものはなく、このシステムを当社の標準仕様としております。


また、各部屋に換気するための外壁を貫通する穴が開かないため、外からの音を室内に伝えづらいというのも一種換気のメリットです。
他の穴が開かないことから、1つのフードで家中全ての空気を吸い込むということになり、夏場など虫が入りやすくなりますが、当社では外からの空気を屋内に導入する部分のフードにサイクロンフードという特殊なフードを採用していますので、虫などの異物が入りにくいようになっています。これも当社では標準採用です。
気密測定
断熱や換気をいくらしっかりとしても、建物に隙間があればほとんど意味がないどころか、構造躯体に深刻な影響を及ぼします。建物の隙間の面積を表すものは、「C値」という数値で表すことができます。数値が小さくなればなるほど隙間が少なくなるのですが、その値は1以下が最低条件となります。0.5以下を達成することが良いかと思いますが、この値は実際の住宅で測定してみないと絶対にわかりません。そのため当社では、有資格者が気密測定機を用いた測定を、全棟実施しています。辻木材の全棟測定後の実測C値は0.3~0.6の間になります(C値は小数点第2位を四捨五入すると決まっています)
もちろん他の専門業者さんにお願いすることは可能ですが、その分の負担はお客様へとなってしまいますので、自社で全棟測定できることが最良といえます。(全棟測定していなければ正確な数値は絶対分かりません)
当社は気密測定事業所登録もしており、社長をはじめとする有資格者が測定を行い、測定結果をお客様へお引渡時にお渡しいたします。


光熱費半分で家計を助ける
家の設計
断熱気密について色々な断熱性能や気密性能、計算に入らない換気の性能についていくつかご説明させていただきました。
色々な断熱性能の数値や気密性能の数値についてたくさんの会社が色々な方法で伝えてはいるものの、どうしても数値の競争になりかねません、ある程度の性能はもちろん必要ですが0.1、0.01の数値の違いがそれほど大きな比較基準になるのはあまり良いとは思いません。(施工側の人間はそこを1つずつ突き詰めていく必要はありますがあくまでお施主様がその数値だけで家の良し悪しを決めることはあまり良くないと思っています)
そもそもお家を建てる時に断熱性能や気密性能、機器の選定でメンテナンスを重視したり、全ては快適な環境にしたいことがその数値にこだわる意味だと思います、多くの方が今の住環境に何らかの不満がある方が多く、季節によって大きな体感温度の変化があることや冬期間に床面が冷え不快な環境になっている方が多くいらっしゃいます。
その環境を変化させ、家にいるときに快適な温度にして寒さを感じたくない、函館でも冷房は必須になった現在、各部屋にエアコンを設置するのではなくなるべく少ない台数で家全体が快適になるように私たちは設計しています。
実際に弊社のフラッグシップモデルハウスでは年中エアコンで冷暖房(暖房期は加湿も)を行っておりいつ来ても快適な温度にしております。
そのモデルハウスの電気代はいくらになるかが私たちの家の基準となっております。
・年間合計44,827円(月平均3,376円)が実際の電気代となります。
この中には太陽光パネルでの発電分も含まれますので、太陽光パネルを設置していない状態だと
・年間189,338円(月平均15,778円 夏8000円程度、冬23000円程度)が太陽光パネルなしの電気代となります。
この電気代が「光熱費半分で家計を助ける家」で、家中どこでも快適な温度の家となっています。
現在の省エネ基準は断熱等性能等級4(2030年には断熱等性能等級5の義務化予定)で2025年4月からはこの断熱等性能等級4未満の家は建築確認が下りなくなりました(建築不可)。
省エネ基準義務化、と世間では騒がれましたが実際この基準は遡ること平成11年(1999年)よりほとんど変わっておりません。
だいぶ少なくなってきましたが、今でも断熱性能が家づくりの強みとして謳っていない会社さんの場合は断熱等性能等級4から5の間くらいになっていることが多いと感じます。
それでも担当営業の方に
「そこまで必要ありませんよ」
「皆さん同じくらいでされています」
と言われたり、断熱等の数値にあまり詳しくない担当の方だと、当社の数値(UA値=0.28未満)と比べて
「そこまではいきませんが同じくらいです」
と話されることもあるようです。
実務者の立場からして函館地域の現在の基準でもある断熱等性能等級4(UA=0.56)と断熱等性能等級5(UA=0.50)は大きく差がありませんが、断熱等性能等級6(UA=0.28)や当社平均のUA値0.24は現在の基準と比べても同じ建物ではないくらいの違いがあります。
家を手に入れて光熱費が負担で後悔してしまう、そんなことを聞くこともあります。
辻木材ではそんな心配をしていただかない、その思いで「光熱費半分で家計を助ける家」を建てています。
この家を設計するために基本的な断熱性能を抑えることも大切ですが、今後上昇していくエネルギー価格に対しても現状の基準だけに満足せず、今もこれからも良かったと思える家を辻木材は作り続けていきたいと考えています。地元のビルダーができるこの土地この風土に合わせて建てた家を是非体感していただけたらと思います。


























