【函館・北斗・七飯の住宅会社】基礎の構造について
2022/12/24/ UP
基礎の構造についてお話しいたします
当社の基礎は俗にいうベタ基礎と言われる基礎構造となります、この工法は床面のベース(耐圧版とも言われる)部分と建物の外側から見て40センチほど見える外周の立ち上がりと言われる部分をコンクリートを一体で打設する工法のことを言います
一体ではなくベース部分と立ち上がり部分を別で打設する場合も構造的には立ち上がりとベースはつながっているのでベタ基礎といわれます
この基礎とは違い逆T字型の構造を連続させたものは布基礎と呼ばれ北海道では広く流通している工法となっています
今回はこのベタ基礎について、さらに他社ではなかなか見ない当社採用のGP基礎についてお伝えいたします
まずこのGP基礎(グリッドポスト基礎)は特許工法であり、構造計算を建物と一体になって行うことにより適正な鉄筋量で最適な配置を行い建物に最適な基礎構造となっています
一般的な仕様規定と異なり許容応力度計算を全ての住宅毎に一棟一棟計算を行っています
また、建物の荷重の偏りや間取りに応じて耐圧盤の反力も異なりますので写真のように右側は15センチ角の鉄筋を組み、左側は20センチ角になるように鉄筋を組むことも許容応力度計算を行っているからに他なりません
また、外部の立ち上がりとベース部分を一体で打設することでコンクリートの繋ぎ目がなく、強度的にも、また水密的にも有利なものとなります
一般的にコンクリートを別々に打設することが多いのですが、実はコンクリートは固まった上などに何もせずにさらに打設をすると本来の強度の20%程度しか強度は出ません、もちろんレイタンスと呼ばれる脆弱な層を除去しセメントペーストを塗布などの処理をすると強度はかなり上がります。さらに別々に打設すると打ち継ぎ面という部分ができ、この部分は一見くっついているように見えますが実際にはくっついておらず水などが侵入する場所となりえます
一度に打設することができれば強度的にも水密的にも有利になりますので、当社ではこの工法を採用しています
また、この現場の写真の中央部分に鉄筋が一部多くなっている部分が奥から手前まで繋がっていると思いますがこちらは地中梁と呼ばれる部分で、どうしてもベース部分の面積が広くなったり、建物からの荷重がかかったりすると基礎に負担がかかります、そのため目には見えないような方法でベース部分に補強を入れるのがこの地中梁です
本来は地中梁部分は土を掘って300ミリ程度の窪みをつけることが多いのですが、GP基礎では鉄筋量を増やし基礎から支持をします
これも特許工法であるGP基礎の特徴です
このように色々なメリットのあるGP基礎ですが、本来
どの会社でも採用はできるのですが、現状との基礎の工法や工程の違い、少し特殊な納まり等で敬遠されたり不採用となることが多いのです
当社ではこのGP基礎の特徴を最大限に活かし自社の建物に採用しております
基礎を含む構造のことは特に力が入り文章が長くなってしまいました
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