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辻木材のブログ

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【函館・北斗・七飯の住宅会社】基礎の鉄筋

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今回も基礎のお話です

基礎構造はコンクリートと鉄筋でできている鉄筋コンクリート造となっています

基礎にはなぜ鉄筋が入っているのか、初期の建築基準法には基礎のコンクリートに鉄筋を必ず入れなければいけないという記載はありません、その当時の基礎は無筋コンクリートと呼ばれます

1981年6月より基礎に鉄筋を入れることが明文化され現在も仕様は違えど基礎に鉄筋を入れなければいけません

コンクリートは強アルカリ性ですのでその中に入っている鉄筋はコンクリートがアルカリ性のうちは錆びることがありません、しかし10年で1センチとも呼ばれる中性化(空気中の酸素と反応しコンクリートがアルカリ性から中性となる)で年々劣化はしていきます

コンクリートの厚みが当社では15センチとなっており、鉄筋の太さは13ミリ、そうすると13ミリの鉄筋が2本重なっている部分があるので中心に鉄筋が施工されていると

150ミリ-(13ミリ×2本)=124ミリとなります

外側から半分となると62ミリ以上中性化すると鉄筋が腐蝕してしまうのでざっと50〜60年程度は当社の基礎の場合は耐用年数として期待できるのではないかと思います

ただし、通常多いのは120ミリの基礎、そうなると計算上47ミリとなりますので40〜45年程度となります

もちろん「中心に施工されていれば」 の前提です

また、コンクリートに亀裂や水の侵入がないことが大前提となりますのでこの前のブログでもお伝えした打ち継ぎ面などは特に注意が必要です

今回の写真で木の枠が浮いているのがわかると思います、ここは2度で分けて打設するわけではなく一体で施工するためのものです

こちらもなかなかやったことのない施工業者さん(住宅会社も含む)はやれません
となると期待される耐用年数はさらに大きく差が開くことになるでしょう

また、コンクリートと鉄筋は非常に相性が良く、例えば線膨張係数(熱膨張係数)と呼ばれる数値がほぼ同じです。
この数値はある温度での1℃(K)あたりの体積や長さの変化を表す数値で、この数値が近ければ近いほど材料同士の歪みが少なくなります

コンクリートも鉄筋も 1×10^5/℃ となります

材料は熱で膨張しますので例えば線膨張係数が大きいものが小さいものの中に入っていたとすると温度が上がった時に中で膨張しようとするのでクラックや寸法の歪みにつながります

また、鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは圧縮される力に強いことからお互いの欠点を補い長所を生かす構造となっています

このように基礎に鉄筋コンクリート造が採用されるには色々なメリットがあります

ただし、施工されると全く中まで見えなくなる部分でもありますのでそれは私たちのような住宅施工業者(現場監督)がしっかりとチェックをするのが必要な部分となります

自分たちで自由に構造や工法を決められる地場の工務店だからこそ自分たちの構造に愛着が湧くのだと思います

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