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【函館・北斗・七飯の住宅会社】エアコン暖房で省エネ

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サーモグラフィーと温度計の実測です

どちらの写真も30度まで達していないことがわかると思います
これがどんな意味かというと

エアコンは屋外についている室外機の中でコンプレッサー(圧縮機)を使い、空気中の熱を移動させて室内にある室内機より涼しく(暖かく)したフィンを通して部屋の空気を循環させます

室内機と室外機の間には冷媒と呼ばれるガスが封入しており、物質が圧縮される時には温度が上がり、膨張弁と呼ばれるところで圧縮したガスを気化することで温度を下げます

これがヒートポンプと呼ばれるものの原理となります

エコキュートやエアコン、冷蔵庫や洗濯乾燥機など色々なところに使われていますが、電力を使用してコンプレッサーを使い、空気の熱の移動によって電力の何倍もの熱エネルギーを取り出すことができます

大体60度くらいが取り出せる温度の限界で、通常だと50度前後になることが多いのですが、この温度が低くなればなるほど電気の消費量も少なく省エネとなります

写真のエアコンの吹き出し口の温度は30度未満、室温から比べるとそれほど大きな差のない温度差ということは非常に負荷が少ない運転となっています

また、エアコンの室内機にはサーミスタと呼ばれる温度を感知する部分がありその温度差を感知して連続して運転するのか、間歇運転をするのかを決めています

間歇運転弱く運転できるととても省エネにつながります

しかし、エアコンから出る温風の上限は先ほど言った通り最大60度程度です、そうなると熱の負荷の高い家ではいくら暖めても(冷やしても)その温度では間に合わない場合があります

これが北海道ではエアコン暖房できないと言われる理由の一つです

建物の高気密化・高断熱化が進むと熱の負荷が低くなりエアコン暖房でも十分に冷暖房できる環境となります


また、エアコンは乾く

これもよく言われることですが、原理的にはエアコン以外の暖房(パネルヒーターや床暖房など)でも暖房運転しながら水蒸気を出すものでなければ乾きます(湿度が下がります)

また、空気は温まれば温まるほど水蒸気を含める量が増えますので家全体が温まれば温まるほど相対湿度と呼ばれる何%のような表記の湿度は下がってしまいます

石油ポータブルストーブのような灯油を燃やして、その排気ガスを同時に室内に放出するものでは化学反応で排気ガスには水蒸気が含まれているのでその限りではありません

また、50度程度の体温より高い温風を浴び続けると乾燥感は非常に高くなりますが弱運転でかつ間歇運転ではほとんど気流感を感じることはすくないと考えます

エアコン暖房が一番快適、というつもりはありません。しかしながら暖房と冷房、送風や除湿といった機能を一台で行うことができるものは他になく、非常に優秀な機械だと感じます

このエアコンをうまく使うことで効率的に冷暖房計画を行っていけると省エネと快適性をうまく両立することができるのではないでしょうか

私が当社の建物にエアコンを標準設置すると決める前、6種類のエアコンを実際に使用し使い方や特徴、メンテナンスなどを体験しました

そのことから現在当社で標準設置するエアコンは推奨のメーカーやサイズがあります

全ての現場において冷暖房負荷を計算し、そこに合ったサイズのエアコンを推奨することで省エネと快適を両立していきたいと考えています


P.S. 先日自宅のエアコンのランプが点滅していたままずっと放置していたところ、自動お掃除の金具が一部外れていました、いつかメンテナンスした際に触ってしまったのかもしれません。そのおかげでフィルターには埃がびっしりつき、風がほとんど通らない状態でした。なんか暖まらないなと思いもう一台のエアコンを動かしたりしたせいで今月の電気の請求書にびっくりしました。掃除の後は1台でも十分過ぎるほど温風が出てきましたので、フィルターの点検はしないといけないなということを身をもって体感いたしました。同じことにならないよう一度点検お願いいたします

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