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【函館・北斗・七飯の住宅会社】熱伝導率について

こんにちは、辻です

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このスプーン見たことありますか?
「アイス スプーン」などで調べると同じような商品が出てくると思います

この商品の裏面にもありますがこの秘密は熱伝導率というものにあります
熱伝導率(λ)という言葉はあまり聞いたことがないと思います
単位は W/m・k  ですが、まずは熱の伝わり方についてご説明させていただきます

熱の伝わり方については「放射」「対流(伝達)」「伝導」の3つがあります

イメージは放射が太陽の光、対流が風のようなイメージです。
伝導は放射や対流によって起きた表面の熱の変化が固体の中で移動する、というようなイメージです

熱伝導率というのは物の両面に1度の温度差がある時、1㎡あたり1時間にどれだけの熱量が伝わるかの数値ですので、この値が小さければ小さいほど断熱性能が高いということになります

例えば、熱伝導率の代表的なもので
 コンクリート     1.6
 アルミニウム   200
 PVC          0.17
 木材         0.15
 グラスウール     0.038
 セルロースファイバー 0.038
 フェノールフォーム  0.020
 乾燥空気       0.0241
となります、これを見るとダントツでアルミの数値が大きいのがわかると思います
なのですごく熱を通しやすいということですが、こちらを利用したものが写真のスプーンです

手の温度をすぐに伝えるため面白いほどカチカチのアイスが溶けてすくえるようになります

この表でもう一つ比較してみます、アルミとPVC(樹脂サッシなどのフレーム)はそれぞれ200と0.17、その差は1176倍程度、要するにアルミはPVCの1176倍熱を通しやすいということなのです

このことから北海道では樹脂サッシが広く使われていると思われます

熱伝導率には厚みという概念がありませんので、厚みも考慮したものはR(熱貫流抵抗)値と呼ばれ
材料の厚み(d)÷熱伝導率(λ)=R(熱貫流抵抗値)となります

例えば天井などでよく多い断熱仕様でもあるセルロースファイバー300mmはどのくらいの熱抵抗値かというと
0.3m÷0.038=7.89となります

実はこのRの逆数(1/R)が熱貫流率(U or K)と呼ばれるものなので
1÷7.89=0.12・・・となります

ですのでこの0.12に天井の面積をかけ、それ以外にも壁やサッシ、基礎など住宅のすべての表面積をここに掛け合わせたものの合計が住宅の熱損失量となり、この熱損失の合計を表面積で割ったものが外皮平均熱貫流率(UA値)と呼ばれるものになっています

数字を見ると自動的に脳がシャットダウンをする方もいらっしゃると思いますが、住宅の性能というのはこのように現在算出されています

実際にこの熱損失の中には換気による熱損失というものは含まれないので、一種の熱交換換気などの熱の逃げないような性能の良いものを使っても全く反映されません

しかしこれが今全国を8つの地域に分けたところでの基準値が設定されています

例えば函館市は0.56以下、北斗市、七飯町は0.46以下となっていますのでこの数値いかが推奨値でこの数値が2025年に義務化される予定です

義務化されるとこの数値以上のものは建築確認申請が許可されなくなりますので注意が必要です
ちょっと小難しい話ではありますが、この数字が断熱性能を表す大切な数字で当社ではすべての住宅を0.28以下で建築させていただいております

函館市の比較で半分となり、この数字の意味は暖房費用を4割(以上)削減できる数値となっております

なかなか実際に計算してみないとこの数値を出すことはできませんが、当社では標準仕様でこの数値は必ずクリアできるようにしておりますのでご安心くださいね

私も元々経済学部経済学科卒の文系です、数字はちょっとアレルギーがありましたが今では数字の中で生きているような感じです

シミュレーションをしてその通りになったり、シミュレーション以上の結果になったりすることは非常に楽しいです、また数字で表すことができると根拠にもなりますので色々なことは数値でお話しできるように日々勉強していきたいと思います

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