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辻木材のブログ

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【函館・北斗・七飯の住宅会社】「遣り方」とは

いつも辻木材のブログを
ご覧いただきありがとうございます。
工事部の中村です。

本日は「遣り方」という作業
についてご紹介します。
先日大工さんと一緒に作業を行ってきました。
IMG_1885.jpeg

前回のブログで、「地縄張り」について
ご紹介させていただきましたが
簡単に言うと
「地縄を地上に浮かせて見えるようにする」
という作業です。

地縄と同じく、
建物を正確に建てるために行います。

「地縄でいいのでは?」と思うところですが
工事が始まって地面が掘られてしまうと
張った縄が見えなくなってしまい、
せっかく正確な位置を測ったのに
わからなくなってしまいます。

なので、基礎の位置よりも高くなるように
遣り方を設置しておくことで
建物の位置を正確に把握できるようにします。

実際の作業手順を簡単に
ご紹介します♩

まずは地縄の一回り外側に
杭を打ち境界を囲います。
IMG_1880.jpeg

そこにレベルとトランシットという機械で、
水平を測り、基礎の位置に印をつけていきます。
これが水平のベースとなる印で、
非常に重要な作業です!!
IMG_1882.jpeg

高さの基準ができたら、
水糸を張って完成です!

...が、必ず対角線の長さなどを用いて、
長さが正しいかどうか確認します。

これで、建物の位置を正しく把握できる
かつ、水平を把握することができます。


機械がなかった時代は、
水を使って水平を出していました。
透明なチューブに水を入れ、
水面の高さが同じになるところを
水平としていたそう...!

さらにチューブもなかった時代は、
角材に長い溝を掘り、
その溝に水を注いで水平を決めていました。
その台を水盛り台と呼んでいたことから、
水平を出す作業は「水盛り」と
呼ばれるようになったそうです。

ちなみに...
遣り方に使う杭ですが、
先述の通り水平を決めるために
非常に重要な役割を果たしています。

なので、この杭をあとで誰かが打ったりして
高さが変わってしまっていたら大変ですよね。

なので、それがわかるように
杭の上の部分を切っておく
「イスカ切り」という手法があります。
d0256297_1757336.jpg

このような切り方にしておくと
後で打つと先端がつぶれるので気付ける...!
ここ最近はあまり見かけなくなりましたが
今でも使われる場合もあります。

昔の人の知恵はすごいですよね...!!
今の機械や建築手法のベースとなる
ことが色々あるんだなと勉強になりました。


次回も住宅ができるまでの流れを
ご紹介できればと思います。
ご一読お願いいたします♩

中村でした!

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