【函館・北斗・七飯の工務店】X(旧Twitter)での一場面
2025/03/09/ UP
こんにちは、辻です
最近では家づくりに関する情報が多すぎるほどいろいろなツールでの情報収集が加速しています
各社のHPをはじめネット上ではFacebookやInstagram、X(旧Twitter)、Threads(Instagram版Twitter)TikTok、Youtubeなどたくさんの媒体があります
もちろん私もいろいろな情報を得るために携帯にはこれらの媒体がインストールされています
家垢(いえアカ)と呼ばれる家づくりアカウントなどが代表的な家づくりの情報収集源になりますが、大手ハウスメーカーでも提携のような形でインフルエンサーとなり得るお客様にお礼を渡したり、本当のインフルエンサーに広告をしてもらったりと自社のブランドを周知するためにたくさんの方法を試しています
先日これらの一つで
・グラスウールの断熱等級6と発泡ウレタンの断熱等級は全然違う
と投稿された方がおり、少し話題になっておりました
一部を切り取る方法だと発信者の本来の意図は伝わらないどころか、間違って伝わってしまう可能性があるので、この発言の真意はわかりませんが
実はこのように断熱材だけの性能で、だったり構造(木造や鉄筋コンクリートなど)だけで性能を語ったり、イメージを持つ方は意外と多い印象です
例えば
断熱材には繊維系のグラスウールやロックウールや羊毛、繊維系の中でも木質繊維系断熱材と呼ばれるものにはウッドファイバーやセルロースファイバーなど
それ以外には発泡系(現場と既製品)のフェノールフォームのネオマフォームや、スタイロフォームやカネライトと呼ばれる押し出し系、ビーズ方と呼ばれる発泡スチロールに近いようなものや現場発泡での商品などたくさんの商品があります
単体での性能はカタログ等に記載があり断熱材だと熱伝導率と呼ばれる値が小さければ小さいほど熱を伝えにくいものとなっています
この値の小さなものを使っているから大丈夫、と言われることが多いのですがそれは間違いで、小さなものでも薄ければそれほど効果が高くはありませんし、それなら性能がそれほど良くなくても熱いものを使った方が有利な場合もあります
この値を知るために必要なものは熱抵抗値と呼ばれるものです
熱抵抗値=断熱材の厚み(m)÷熱伝導率(w/m・k)
で算出することが可能です
例えば
弊社で使用しているセルロースファイバーは熱伝導率0.038のものを使用し、105ミリ(0.105m)施工しています
そうなると熱抵抗値は 2.76になります
一方外張りとして使用しているネオマフォームで熱伝導率0.020、例えば60ミリ(0.060m)使ったとすると
熱抵抗値は 3
となりますのでセルロースファイバー105ミリとネオマフォーム60ミリではネオマフォームの方が断熱性能は上がります
(弊社では45ミリを標準採用 熱抵抗値は2.25)
このように性能だけではなく厚みが非常に大切になります
ですので「〇〇の断熱材を使っているからうちは高性能」というのは少し間違っているということになります
X(旧Twitter)での〇〇の断熱材と〇〇の断熱材ではこちらの方が良い!と決めるには厚みなどの情報がなければ判断するのは難しいでしょう
また構造についても同じもので
耐震等級は1から3まで数字がありますが、木造の耐震等級3と鉄筋コンクリート造の耐震等級1はどちらが強いか、こちらは耐震等級3の木造が強くなります
こちらも鉄筋コンクリートと木造では鉄筋コンクリート造の方が強いと思われるのですが同じ計算を行なった耐震等級では数の多い方が強くなります
こちらは建物の重さに関係いたしますが建物の重さが重いほどそれを支えるための骨格(構造)が必要です、そうなると軽ければその骨格は自ずと重いものに比べて小さくなります
何かを比較するときには同じ条件でということをしなければ比較はできません
また、同じ条件でも人間の心理でわからなくなってしまうこともあります
同じ条件で比較できるよう、情報を得て、建築していただきたいと考えております
面白い例え話をひとつお伝えいたいします
「1キロの鉄と綿、どちらが重いでしょうか」
答えは同じです
しかし、持ちやすいもの、両手で持つのか、片手で持つのか
長く持つのか、背負うのか、などで色々条件が変わります
これを比較するために数値や計算があります
住宅会社の営業に騙されないよう理論武装して家づくりに臨みましょう
辻木材ではまずは比較基準を作るための資金計画をおすすめしています、家づくりにかかる費用や住んでからかかる費用、お子様の進学費用や車の買い替えなどいろいろなものでかかるお金を総額を出すことができます
一度基準を作るためにご希望のお客様にはおすすめしておりますので是非一度会場などにお越しいただければご説明させていただきます
今週末は北斗市にて「平屋×ガレージ」の見学会を開催します
家づくりのヒントがたくさんある会場ですのでぜひお越しください
https://www.lime-h.co.jp/event/post-36.shtml
代表の辻です。スタッフ全員でお客様の家づくりに真摯に取り組み、プロとしてお客様に良い家を提供していきます。